こんにちは、再びニュースレターを読んでいただきありがとうございます。

このニュースレターでは、スポーツ生理学やトレーニング方法をわかりやすく紹介し、皆さんのパフォーマンス向上に役立てていただきたいと思っています。

今日は「サイクリングにおけるパワー」について、そして私が普段アスリートと接する中でよく起こることについてお話しします。

現在は東京でトライアスロンコーチとして活動していますが、同時にオンラインでも仕事をしており、様々なアスリートのパフォーマンス向上と目標達成をサポートしています。ですので、今日はトライアスリートやサイクリストを指導してきた経験からお話しします。パワーメーターの登場はサイクリングの世界を大きく変えました。

トレーニングの外的負荷、つまり実際に発揮しているパワーを正確に把握できる強力なツールが手に入ったからです。

この進歩により、多くのアスリートがより効率的にペース配分できるようになり、レース中やトレーニング中に途中で潰れてしまうことを防げるようになりました。

しかし、その一方で「ワット数」ばかりに注目が集まり、私がより大切だと考える「主観的運動強度(RPE)」や「心拍数」が軽視されがちになっています。

これらはアスリートの内的負荷を示す指標であり、身体にどれだけストレスがかかっているかを教えてくれます。具体例で説明しましょう。

例えばある日にFTPテストを行い、結果が250Wだったとします。その場合、ゾーン2はFTPの55〜75%ですので、およそ140〜190Wとなります。

ただし、これらのパーセンテージはあくまで目安であり、本来は各アスリートに合わせて個別に設定する必要があります。さて、翌週に90分間のゾーン2トレーニングを170〜180Wで行い、心拍数は135〜140bpm、主観的運動強度(RPE)は10段階で3だったとします。

しかし次の週、同じワット数で始めても、心拍数は最初から少し高めで、45分を過ぎる頃には145〜150bpmに上がってしまいます。

さらに脚は重く、ケイデンスも安定せず、感覚的にとてもきつく感じるかもしれません。多くの人は「ワット数を維持すること」にこだわります。ですが、本来のセッションの目的は何だったでしょうか?

ゾーン2で脂肪代謝を刺激し、有酸素効率やミトコンドリア密度を高めることでしたよね。ですから、この場合はワット数を下げ、心拍数を安定させ、前週と同じようなRPEで維持する方が望ましいのです。時にはパワーを落としても問題ありません。大切なのは「身体の声を聞き」、セッションの目的に合わせて調整することです。

アドバイスとしては、常に「パワー・心拍数・RPE」を比較して考えることをおすすめします。今回の内容が皆さんのサイクリングトレーニングに少しでも役立てば嬉しいです。

もし取り上げてほしいテーマがあれば、気軽にメッセージを送ってください。それでは、一緒に最高のパフォーマンスを目指していきましょう!

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